キレイな言葉が、見当たらない

殴り合うときは拳じゃなくて、言葉で

MVのお話し_女王蜂「鉄壁」

LIVEの話しを少しお休みして

書きたい話しを書きますよ。

MVです。

ミュージックビデオってやつです。

こう見えて(どう見えて?)

大学のゼミでは映像作ったりしてたんですよ。

(2分くらいのものしか作ってなかったけど)

 

とはいえ、自分で映像を作りたいって思うことはなくて。

でも、映像って視覚にダイレクトに訴えるもので

影響力というか訴求力が強いんですよ。

音楽は耳だけで楽しむものではない。

目でもしっかり楽しむことができる。

って思うとMVってすごいのよね。

 

youtu.be

女王蜂 「鉄壁」

 

大好きなんですよ〜映画「モテキ」で知って

そこからずーっとぐっと好きでして。

 

活動休止に泣いて、活動再開に泣いて

極彩色の繊細さに強さもあって

薔薇の花のイメージ。

すごくキレイで鮮やかで

それでも棘があって

簡単に触れてはいけない美しさ。

それが女王蜂のイメージであり、

女王蜂を好きな理由。

 

楽曲はいつどのものも好きなんですけれども

その中でもやっぱり「鉄壁」が一番好きです。

まさしく「女王蜂」というかアヴちゃんって楽曲で

言葉のひとつひとつが刺さるの。

 

その世界観を崩すことなく、意識として歌詞を魅せている。

映像を作る人からすれば、リリックビデオって簡単で

表現の工夫とかいろいろ必要ないっていうか

だからリリックビデオを評価するっていうのは

映像を作る方たちにとってはアレってことでアレなんだけどね。

わたし別に映像作る人じゃないし

ここの場所はわたしの城であって

一国一城の主なわけです。

好きに書きますぞ。

 

さて、本題。

「鉄壁」のMV。

リリックです。

白の背景に黒の文字。

一語一句が突き刺さるのです。

 

「愛」という言葉には

たくさんの意味があけれど

わたしの納得がいく「愛」は

この「鉄壁」の中にあるんです。

わたしも、わたしが愛したすべてのものに

不幸が訪れないようにと日々祈っているのです。

ほんとですよ。

なかなか口にしないけどね。

 

そんで、

鏡の中には一番可愛い人がいつもいて

だけどその可愛い人を苦しめたり悲しませたり

酷い顔になってしまうのも

ぶつける先はわたししかいないわけで。

 

その言葉も全部まっすぐ

迷うことなく

心と身体に

滲透していくのは

このMVがリリックでできているから。

 

白と黒。

喪のような雰囲気だけれど

前向きの温かい愛の歌。

 

決して後ろ向きではないんです。

 

それをリリックで表現するってので

シンプルで

だから刺さるの。

 

情報を削ぎ落として必要なものだけ

 

シンプルって怖いんですよ。

 

丸腰のままに戦場に赴く感じ。

 

うまく言えないけど、シンプルなものってそーゆーこと。

だからリリックビデオで

グッと引き込まれると簡単に落ちる。

わたしチョロい。

 

あと、言葉の運びや選んでいるものが好き。

それが目に見えるからリリックビデオが好き。

 

自己嫌悪で押しつぶされそうな週末を過ごして

今、わたしの目の前にある鏡には

わたしのせいで酷い顔をしている可愛い人がいる。

この可愛い人を笑顔にさせたいんだよ。

 

誰にも可愛いなんて言われないし褒められないから

わたしが可愛いって褒めてあげるしかないのだ。

 

「鉄壁」のように

わたしも愛する人たちを守りたい。

そんで鏡に映る可愛い人も守りたい。

 

自己犠牲なんかじゃない。

 

愛したものすべてに幸せが訪れることを祈る

そんなことを思える毎日って

それこそ幸せじゃね?

 

おしまい