キレイな言葉が、見当たらない

殴り合うときは拳じゃなくて、言葉で

知らなくてもいい夜の戯言

わたしの恋愛対象は男性です。

でも、綺麗な女の子は好きです。

キスもできるし、

可能であれば触れていたい。

でも、恋をするのは男性。

 

LGBTとカテゴライズされるわけではない

そんなわたしが読んでいる

「全てのゲイが読む雑誌」が

休刊となり、

最終号が発売になりました。

 

読んでいると言っても

この半年くらいだけ。

それまでは

コピーの勉強でバックナンバーを

たまに取り寄せたりしていた程度。

コンテンツの内容の濃さの匹敵する

秀逸なコピーは

絶対に真似できないし

あのセンスを手に入れることはできない。

悔しいくらい嫉妬に狂う言葉が並ぶ雑誌。

 

どんな形であれ、

関わりたかった。今更だけど。

なんか関われないかな?

関わりたいです。

無給でいいです。

消耗されたい←

 

さてさてそんな「Badi」の魅力は、

誌面における

多様性かなって。

個人的にゲイ雑誌って

薔薇族」のイメージが強くて

だから初めて手にしたときの

色鮮やかとキャッチーさに

驚きが隠せなかった。

 

モデルさんが美しいんですよ。

もうね、被写体として完璧。

エロいんだけど儚さだとかが

滲み出てるエロで

文学的なグラビアページ大好きでした。

 

コンテンツも

成年向け書籍ですので

R-18ネタ豊富なんですが

すごいのよね。

もう、自分の知識の乏しさに

愕然とする反面、

彼らのお楽しみ方を

こっそり覗き見してしまった

背徳感もあったりして、

そこを1人で楽しんでるって

気づいたら

わたし気持ち悪いなって

シンプルに自分で自分に引いた(真顔)

 

でも、言葉選びもなにもかも

本当にセンスが素晴らしい。

 

でも、明るいだけじゃなくて

陰の部分も見え隠れしたりしてて

Badiはわたしが読んでいる

女性誌よりもずっとオシャレだけど

その分、社会的でもあって

情報が乱立する週刊誌のようなとこもあり

1冊読み切るまで

感情が上下左右に揺り動かされまくる。

 

その多様性は

エンターテイメントに繋がってる。

 

最終号も本当に美しい。

 

グラビアも寄稿もマンガも。

 

「全てのゲイが読む雑誌」らしさ全開。

 

ゲイの先輩が

「マジで俺のバイブル」と言っていたことを

毎月毎号読むことで

身をもって理解することができました。

 

そんな「全てのゲイが読む雑誌」に

二丁魁さんが巻頭インタビューで

登場したのは感動以外何物でもない。

 

何度も掘り返して

ドヤ顔する気はないんだけど

わたしの書いた記事をきっかけに

繋がったインタビュー。

O-EAST のワンマン直前に巻頭見開き。

表紙にもしっかりグループ名が載って。

ルミエールさんにもポスター貼られてて。

 

マーキーとかさ

オシャレなアイドル雑誌に繋げることは

出来なかったけど

彼らのホームである二丁目で

名前を知ってもらうきっかけを作れたことが

心の底から嬉しかった。

 

集客に繋がらなかったかもしれない。

すべて伝わってないかもしれない。

本音は届いてないかもしれない。

4人は嬉しいって思ってないかもしれない。

ただ1つ仕事取れたくらいにしか

考えてないかもしれない。

 

でも、

彼らの思いや言葉を編んで届けたものが

Badiの編集部さんには

ちゃんと届いたから

インタビューに繋がったんだよな

って今でも信じてる。

 

自分の言葉は誰にも

届いていないんだって

ずっと腐ってた気持ちに

「そんなことないよ」って

教えてくれたのが

Badiの編集部さん達でした。

 

あそこでずっと腐ってたら

今はないし、

腐りそうな時は、ずっと

KAI-YOUさんに投稿した記事と

Badiのインタビュー記事読んでる。

防腐剤みたいな存在です。(←表現ヘタクソか)

 

発売日、ライブの前に

ルミエールさんで買ったときの嬉しさ。

レジのお兄さんも

こんな得体の知れない女がニコニコして

大事にBadi抱えてレジに来るとか

相当気持ち悪かったと思うんですが、

「おまけでアメ差し上げますね」

ってドチャクソ優しくて。

編集者時代、初めて奥付に

自分の名前がクレジットされたときと

同じくらい

「夢叶った!ビール飲みたい!」

って気持ちだった。

 

すべての愛は美しいなって思いました。

 

誰目線だよってなるけど

休刊までに

インタビューで出ることができて

よかったって。

 

なにがきっかけになるかわからない

今の時代だからこそ

わけわかんないけど

自分達に有利なコミュニティだけじゃなくて

根本にある場所にも

アプローチしていけたらなぁとかなんとか。

うまくまとまらないけど、

役に立ってないと思うけど

きっかけ作りができて良かった!

あと、ちゃんと届いて良かった!

 

それがBadiさんとの1番の思い出。

 

最後にカルチャーとして

この雑誌の休刊における

変化というか影響は

どのくらいなのでしょうか。

 

ファッション誌の休刊よりも

ある意味死活問題だと思うし、

今でこそ注目されている性について

25年も発信をしてきたメディアが消えること

悲しいや寂しいでまとめられないのです。

 

ってすごい真面目な

知識人ぶってるけど

わかってるようで

わたしはわかってないよ。

1人の読者としての感想なのだよ。

 

あなたをわたしは知っているけど

あなたはわたしを知らない。

 

そんな世界線で生きる今の

ちょっとしたセンチメンタルな戯言。

満月だからね。

気持ち悪くて仕方ない。

 

さ、頭も痛いしもう寝ます。

 

おしまい